AKIYOSHIコラム⑥~ヨガの起源~

全7回のAKIYOSHIによるコラムになります。

つづき。サーンキャ学の成り立ちから中世まで。
僕のマインドはゾクチェン的不二一元論なのですが、サーンキャ学を学ぶうちに、うん、確かに言っている事分かるなあと考えてしまいます。それほど、綿密な思考体系で西洋的な二元論とも異なる体系に成っています!やはり、インド思想圏の互いに影響を受け発展する感じ、いやー面白いですね😊

■サーンキャの確立

ヨガの体系化は、初期中期のヨガウパニシャッドに始まり、仏教とジャイナ教のシュラマナの伝統の影響も受けているパタンジャリのヨガスートラ(紀元後325-425年)で最高潮に達しました。ヨガスートラは、サーンキャ学を元にしプラクリティとプルシャ(二元論)の起きる現象を客観的に識別すること、それらの探求から事物の本性を明らかにしようとすること、知識を得るための考察、ならびに瞑想と内省の禁欲的伝統を取り入れた、古代人の知恵の結晶、統合書です。

内容は、皆さんご存知なので省きますね。

サーンキャ学派の概念は、リグ・ヴェーダにも現れていると言う学者もいますし、ウパニシャッドを起源としていると言う学者もいます。原始サーンキャに影響を与えた可能性のある二元論的な憶測が含まれていると、その学者は言います。

他にも、非アーリア系からサーンキャ学の概念はあったと主張する人もいます。

しかし、紀元前500年-紀元後100年に体系的にサーンキャの学問があったという証拠はありません。

それでも、仏教とジャイナ教のシュラマナの伝統に互いに影響を与え、パタンジャリのヨガスートラでヨガの体系化は最高潮に達しました。何故ヨガを行わなければならないのか?サーンキャ学の概念を元に説明しています。

■サーンキャカーリカー

サーンキャ学に関する、現存する最古の文献は、サーンキャカーリカー。イーシュヴァラククリシュナ著で紀元後200-350年頃の作品と言われています。

サーンキャカーリカーの第1節は、幸福の追求はすべての人間の基本的な必要性であると述べることで始まります。しかし、人は 3つの形態の苦しみに悩まされています。と続き、この真理は、このテキストが苦しみに対抗する方法を研究する動機となっています。それから、宇宙創造の成り立ちや、人間の存在意義、人生における苦の意味や原因、開放される手段を解明しています。

仏教との類似は、苦しみからの開放。それが他のインド学派より強調されています。以後苦しみがサーンキャの中心にあるように見えているのは、仏教の影響が濃厚だと言われています。

同様に、複数の個々の魂(ジーヴァ)に関するジャイナ教の教義は、サーンキャ学の複数のプルシャの概念があることが類似点として挙げられます。

パタンジャリのヨガスートラ、その他のヨガに関する文献は、12世紀以前のインドのヨガの伝統の発展と実践に影響を与えました。余談ですが、ヨガスートラはとても簡潔に書かれています。ほんとに、、、ですのでヨガスートラを学ぶ時には注釈書を用いて学ぶのが一般的です。主な注釈書は、ヴィヤーサ/Vyasaのバーシャ/Bhasyaでこの注釈書とスートラ本文を併せてヨガ・シャスートラと呼ばれています。

■中世、様々な思想体系の発展

それから中世の間に、さまざまなヨガの伝統がインドに現れ始めました。バクティヨガや後にハタヨガ。

特にバクティ信仰はその後のインドに大きな影響を与えていますし、仏教も伝統的な上座部から枝分かれし、大乗仏教と言う新しい思想を持つグループが生まれました。また、思想、理論のみならず、アート、仏教美術が発展したのもこの時代です。

それから外せないのがタントラです。タントラは別枠でお話ししたいと思います。もちろんハタヨガにも影響を及ぼしています。

つづきは、ハタヨガの思想体系からまとめで終わりです!いよいよですね



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